sumi 樹上降下説6 sumi


sumi 現実的に飛べそうな高さ sumi
現実的に飛べそうな高さ
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原始鳥類が飛ぶ為に必要となる速度は、研究者によってマチマチです。
化石データからでは、正確な体重や翼の形状、面積などが分かりにくいからでしょうね。
樹上降下の場合、現実的に飛べる様になる為には、
高さ20メートルくらいは必要でしょう。
大体、マンションの6階から7階くらい(マンションは1階あたり3メートルほど)。
温暖なジュラ紀なら、高さ30メートルを越す巨木は沢山あったと思われます。
ですが、鳥が飛ぶ為には、高さ20メートルから下には、邪魔な枝葉が無い事が条件となります。
スタンダードな円錐形の樹木は滑空には使えないみたいですね。
樹上降下説の場合、木登りが不得手な原始鳥類が、高さ20メートルまでヨジ登り、
猛スピードで下に飛び下り、やっと、数メートル飛べるのです。
樹木の枝振りも選定しなければなりません。
こんな事が、果たして現実的にあったのでしょうか?。

ミクロラプトル・グイに関するChatterjee博士の論文によると
「ミクロラプトル・グイは樹上から
初速:秒速4.5m(時速16.2キロ)
滑空速度:秒速15m(時速54キロ)
ヒュゴイド運動で40mまで離れた木に到達できる。」
との事です。もっともらしいですが、、、
秒速4.5mから秒速15mに加速するためには10メートル以上の高低差が必要ですし
水平飛行に移行するために約3メートル以上の高低差が必要です。
ヒュゴイド運動は、大体この絵の様な軌跡なので高低差は20メートル程度を要するでしょう。
こんな大袈裟な事をして、飛行距離はムササビよりも短いのです。
木登りできそうにないミクロラプトル・グイが何十メートルも無理やり木登りして、
たったの40メートルしか飛行できない、、、
こんな事が信用できるでしょうか?
不器用なミクロラプトル・グイは、丸一日、木登りに時間を費やすはずです。

Chatterjee博士の論文の翻訳文は「始祖鳥」様のサイトを参考に
-翻訳文-
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