sumi ももんがとの手の比較 sumi


sumi モモンガの手の秘密 sumi
モモンガの手の秘密
ムササビやモモンガの手首(前脚ね)には「針状軟骨」や「梁状突起」と呼ばれる軟骨があります。
滑空の時には、この軟骨を使って皮膜の翼を大きく広げます。
この軟骨は「指の骨」とは別のモノで、独自に進化した優れモノなのです。
普通に地面を歩いたり、木登りする時には、皮膜が邪魔にならない様にたたむ事もできるのです。
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sumi 皮膜で滑空、飛行する生物の歩き方 sumi
皮膜で滑空、飛行する生物の歩き方
ムササビやモモンガの他、空を飛べるコウモリや翼竜の翼も
歩く時は畳む事ができます。
また、皮膜を畳む骨とは独立して、自由に動く前脚の指を持ってます。
皮膜で滑空、飛行する生物は、歩いたり木登りする場合には、皮膜が引っ掛からない様に
巧い構造になっているのですね。

翼竜の場合は推定なのですが、化石証拠から、この様な歩行が可能であると考えられています。
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sumi 鳥の「腕」 sumi
鳥の「腕」
さて、鳥類の羽毛は指から生えてしまってます。
これのオカゲでアスペクト比の大きい翼で、
優れた飛翔能力を獲得しました。
しかし、羽毛と指はくっ付いていて、指は羽毛と独立していません。
羽毛も一緒に動いてしまうのです。
つまり、始祖鳥などの原始鳥類の前脚の指は、
羽が邪魔で、モノが掴み難い構造なのです。
進化して鳥になっちゃうと、モノを掴む事は完全に不可能になってしまいます。

元々、不器用な前脚が、更に不器用になり、飛行能力だけ進化したのです。
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